スローフードあいち活動報告BLOG-あいちの伝統野菜調査レポート

2007年12月12日

方領だいこんのお料理紹介

さて、前回お伺いした愛知県総合農業試験場でいただいた「方領だいこん」、
お料理上手なSFあいちの役員の方がとってもおいしそうな料理に調理してくださいました!
さっそくお料理をご紹介してゆきます!

【方領大根(左)と聖護院大根(右)の「ふろふき大根」】

★調理コメント(SFあいち役員)★
方領大根は煮物に最適とありましたのでつくってみました。
愛知県の地大根は宮重大根と方領大根の大きく分けて二つあるそうです。
宮重大根は切り干しに加工されるか生食が多かったようです。
宮重大根から枝分かれしたのが聖護院大根。
聖護院大根は形もそうですが・・・味も食感もまるで蕪のようでした。
トロッという感じ。
聖護院大根も宮重大根同様生食も美味しいらしいので次はサラダにでも
しようかと思ってます。
生で食べ比べをしましたが・・・聖護院大根の方が水分が少ない感じが
しました。これも蕪っぽいんです。

【方領だいこんとトリ団子の煮物】

★調理コメント(SFあいち役員)★
一般にも良く作られる大根とトリ団子の煮物です。
今回は粗糖(ざらめまで大粒ではないけど粒が立ってるモノ)と、
たまり醤油を使ってみました。
愛知県の食文化の本を見ると煮物には必ずザラメとたまりを使って・・
とあるので真似してみました。
でも、結構コクが出ていつもの醤油と砂糖より美味しかったので
これからはこの組み合わせでいこうかなと思ってます。

【方領だいこんの葉の炒め物】

★調理コメント(SFあいち役員)★
いただいてから時間が経っていたのでダメかなと思ってましたが、
余りにも立派だったので葉っぱを切って水に浸して置いたらよみがえりました。
そこで、炒め煮をつくることにしました。
削り鰹をいれて作ったら美味かった。
今度は、ニンニクと唐辛子とオリーブオイルでパスタの具にしてみようと思います。

【煮味噌】

★調理コメント(SFあいち役員)★
濃いめの味噌汁の中に大根、人参、こんにゃく、白菜、油揚げ、葱を入れて、
ぐつぐつするだけ。
冷蔵庫に愛知の伝統野菜の一つ「越津ネギ」があったのでそれを使いました。
だしは「焼きハゼ」がいいと書いてあったので味の箱舟(アルカ)食材にも認定されている、「焼きハゼ」を使って取ってみました。
ちなみに・・焼きハゼ1匹に対して水1リッター入れて、6時間くらい
そのまま置いてから煮出しました。

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本当においしそうです!★
私も見習ってもっとお料理を勉強しなければ…;

食材ももちろんそうですが、
「料理方法」にもその土地ならではのものがたくさんありますね。
愛知県でいえば「赤みそ」を使った料理などが世間一般的には有名でしょうが、
食材や地域を絞って調べてみると、
その土地ならではのおいしい調理法がたくさんあります。
テレビでも実際に野菜を作っている農家さんに新たなレシピを求めて、
訪問取材などしている風景をよく見ますが、やっぱりその食材を作っている、
「作り手」にとっては自分の手で一生懸命、
面倒を見て育てた野菜を調理して食べる訳ですから、
「食べれるところは全部食べる」そして、
「すこしでもおいしくいただきたい」というのは当たり前ですね。

「味の箱舟プロジェクト」は、
そんなおいしい郷土料理を守っていくことにも繋がります。
愛知県内に眠る伝統的な食材や食品を、
このBLOGを通して少しでもたくさんの人に知っていただければと思います。

さて、そのためにも、これからも愛知県のアルカ調査は続きます!
絶滅危機にある愛知県内の食材や食品にこころあたりのある方は、
スローフードあいち事務局まで、お気軽にご連絡くださいね★
調査に参加協力してくださる方、随時募集中です!

2007年12月8日

宮重だいこん&方領だいこん

本当に愛知県内には紹介したい伝統食材がたくさんあるのですが、
ここのところ少し記事の投稿が滞っておりました…申し訳ありません;
さて、今回は、あいちの伝統野菜「だいこん」より、
「宮重だいこん」と「方領だいこん」をご紹介させていただきます!

【宮重だいこん】

ちょっと分かりにくいですが、根の一番上のところが薄く緑色になっていますね。
栽培している時に地上に出ている部分が緑色になる、こういった大根のことを、

一般的に「青首」と呼ぶそうです。

さて、この「宮重だいこん」ですが、
愛知県春日町宮重地区が原産地とされており、青首で肉質がよく、
漬物、煮物、切干しにしてもおいしい用途の幅が広いだいこんです。

江戸時代から栽培が始まり、戦前まで愛知県は尾張地方を中心に、朝鮮や満州、
樺太まで種子が販売されるほどで、広く栽培されていました。
しかし戦後、食生活の変化やウィルス病の蔓延により、大根の作付けが減少。
そして追い討ちをかけるように昭和50年頃になると、

「宮重だいこん」から品種改良された、F1品種の「青首大根」にその座を取って代られ、

宮重大根は姿を消していったのです…。
今日全国で消費されている大半の大根は、この時出てきた「青首大根」なのですね。

私たちがよく目にする大根のルーツは、

この「宮重だいこん」といっても過言ではありません。
だから皆さん今度大根を買うときは「宮重だいこん」のことも、
ちょっと思い出してあげてくださいね。笑

【方領だいこん】

こちらは「方領だいこん」といいます。
宮重だいこんが「青首」だったのに対して、確かにこちらは根元が真っ白ですね
方領だいこんは、甚目寺(にもくじ)町の方領地区が原産地とされております。
肉質がきめ細かく純白で、煮物用として古くから知られており、
特に「ふろふきだいこん」にすると絶品!だそうです。
全国各地に種子が出され、練馬だいこんの元になったともいわれています。

そして写真を見てもらってもわかると思いますが、根の先っぽの部分が曲がってます。
これ、偶然曲がってしまったというわけではありません。これが「方領だいこん」の形状の特徴なのですね。「水牛のように湾曲した物が良品とされる」と、地方野菜大全にも載っています。だとすると上の写真の方領だいこんはかなりの良品ですね。笑
でも先が湾曲しているとお察しの通り、収穫する(うまく引っこ抜く)のが大変です。
だから種を売る種苗会社さんなどは、湾曲しない系統のものを選抜して種を作ったりもしているので、方領だいこんといえども形態が違う場合もあるようです。

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今回はあいちの伝統野菜に認定されている、
「宮重だいこん」と、「方領だいこん」をご紹介させて頂きました。これでひと通り、
「愛知県総合農業試験場」の畑の伝統野菜のご紹介はできたかと思います!
農業試験場の山下さんは本当に優しくて、試験場の案内や野菜の説明を分かりやすくしてくださって、しかも「持って帰っていいですよ。」と今さっき抜きたての「だいこん」をお持ち帰りさせてくれました…★ 山下さん、本当に有難うございました。

あいちの役員の方に持ち帰った大根を「おすそわけ」したところ、
とってもおいしそうな料理に変身しましたので、
次回の記事では、

試験場でいただいた「伝統だいこん」を使ったお料理をご紹介します!
初の伝統野菜を使ったお料理紹介、乞うご期待です!

2007年12月6日

全国のだいこん大集合。

今回は、伝統野菜「だいこん」編です!

「愛知県農業総合試験場」のだいこん畑では、

全国の有名な「伝統だいこん」も一緒に栽培されていました。

【全国の伝統だいこん集合】

左から順に、

打木源助大根   方領大根   宮重大根   聖護院大根

という名前のだいこんのみなさんです。

並べてみるとかわいらしいですね。笑

【産地】

打木源助大根…石川県金沢市

方領大根…愛知県

宮重大根…愛知県

聖護院大根…京都府     と、産地はこのような感じです。

それぞれ各地の伝統野菜として認定されています。夢の競演ですね。笑

それでは早速それぞれの大根の由来や特徴を紹介してゆきます!

どれから紹介しようか迷いますが…

愛知県の大根は次回のお楽しみにとっておきたいと思います。笑

まずは有名どころの「聖護院大根」からご紹介。

【聖護院大根】

聖護院大根はいわゆる「京野菜」として有名な丸だいこんの代表格。

かぶのような形をしていますね。特徴としても、かぶのように火の通りが早く、

煮るとたいへん軟らかく、味がしみ込みやすくて、とろけるような口当たりに。

しかも長時間炊いても煮崩れしにくいんだとか。すばらしいですね。

そしてこの聖護院大根、もともとは尾張の国からやってきた大根なのです。

江戸時代の後期に、現在の京都市は左京区聖護院地区に住んでいた農家が、

尾張の国から奉納された大根をもらいうけ、大事に育てていたところ、

どういうわけか丸い形の大根ができ、それが聖護院大根として定着したそうです。

もともとは愛知からやってきた長い大根だったのですね。奥が深いです…。

【打木源助大根】

さて、お次はユニークな名前が目をひく「打木源助大根」です。

こちらも金沢で生産されている伝統野菜「加賀野菜」として認定されている大根です。

打木源助大根は、昭和初期、金沢市打木町の篤農家、故:松本佐一郎という方が、

太くてやわらかい「打木だいこん」と、甘みのある「源助総太」それぞれのだいこんの、

良い所を活かして自然交配を行い、作り出された伝統的な加賀野菜です。

「打木だいこん」と「源助総太」をあわせて「打木源助だいこん」なのですね、きっと。笑

形状はだいたい直径8cm、長さが30cm程度のコロンとした形をしています。

肌がきれいできめ細かく、甘みが強く、肉質がやわらかいのが特徴。

それでいてこちらも聖護院だいこん同様、煮崩れしないのが長所です。

おでんや煮物に最適ですね。

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さて、今回はちょっと有名な「京野菜」と「加賀野菜」をご紹介しました。

ですが、愛知の伝統野菜も忘れてはいけません。笑

次回は、愛知県の「方領大根」と「宮重大根」をご紹介したいと思います!



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