味の箱舟プロジェクトについてご紹介いたします。
イタリアのスローフード協会では、生物の多様性を守るため、1997年(平成9年)頃から「味の箱舟」(アルカ:Ark、イタリア語で“箱舟”の意)というプロジェクトに乗り出しました。
「味の箱舟」(アルカ:Ark)は、旧約聖書に描かれたノアの箱舟伝説からきています。
大量生産・大量流通のなかで、世界を包み込もうとする「食の均質化」という名の大洪水から、未来の子供たちに残したい生産物を「味の箱舟」に乗せて守ろう。と例えたものです。
そんな味の箱舟プロジェクトが実際に動き出したのは1997年。
イタリア各地で協会の会員たちが、いっせいに地元の宝探しを始めました。
専門家たちは地方から推薦された農畜産物、伝統漁法、加工食品などの調査・検討を行い、それと並行してスローフード協会のメンバーたちは多くの宝物を箱舟に乗せ、その価値を一般やマスコミに伝えていきました。
日本国内でも、大根、ねぎ、高菜、肉牛、とうもろこし、かぼちゃ…など、たくさんの農作物が味の箱舟に認定されています。
プレシディオ計画は、小規模生産者を直接支援するために設立されたプロジェクトです。
プレシディオはラテン語で「守る」、イタリア語では「砦」という意味があります。
味の箱舟に認定された品目のなかでも、特に緊急な支援を必要とするものに対して販売方法を企画・助言し、小さな生産者や加工業者が作る伝統的な食品の市場進出を促す目的で、2000年に設立されました。
イタリアでは既に「味の箱舟」に登録された500種以上の食材のうち約150種が「プレシディオ」に指定されています。日本国内でも各地で味の箱舟及びプレシディオ計画を進行しており、スローフードあいちでも、その土地ならではの食材をリストアップしていきます。
スローフードあいちでは、地域の食材や食文化を守るため、さまざまな活動に取り組んでいます。
スローフードあいちでは、愛知県内にある味の箱(アルカ)食材の調査や、一般の方に向けてのアルカプロジェクトの推進はもちろんのこと、色々な野菜を育てる種まきや収穫などのミニ農園体験、また、食材の保護だけではなく、地域で昔ながらに食べられてきた簡単なおやつなどの行事食をお子さまと一緒に作って食べる、食育イベント…などを、スローフード活動に賛同を得た企業様にご協力を頂きながら、地域の食材や食文化に気軽に触れ、再発見していただける協働イベントを定期的に開催しています。