治郎丸ほうれんそう。

さて、今回は「ほうれんそう」の畑をご紹介したいと思います!
ほうれんそう畑では、伝統野菜に認定された品種と、一般的に量産されている品種、
2つ並べて栽培してあり、その成長の違いが一目瞭然に分かるようになっていました!

 

【治郎丸ほうれんそうの畑】

 

こちらは愛知県生まれの「治郎丸(じろうまる)ほうれんそう」といいます。
あいちの伝統野菜にも認定済みのほうれんそうです。
札の名前の下に、10/13と種まきをした日付が書き記してありますね…。

 

【オーライ(ほうれんそう)の畑】

 

こちらはオーライという品種で、病気にとっても強い※交配種です。
こちらにも、10/13と治郎丸ほうれんそうと同じ日付が入っています。
つまり2つの品種を同じ条件で育てて、その成長の違いを見比べているのですね★

 

※交配種とは…F1種とも呼びます。均一で高収穫、早く育つ、耐病、耐虫、美味…
などなどを追求し、人為的に異なる親同士をかけあわせ、品種改良の結果生まれた、
とっても優秀な品種です。現在の主流は交配種。
私たちが一般的によく目にするお野菜などは、この交配種からできているのですね。

 

さて、伝統野菜の「治郎丸ほうれんそう」と、優秀な交配種「オーライ」、
2つとも同じ日にちに種を蒔き、同じ環境で栽培しています。その成長の違いはというと…

 

【交配種のオーライ、上からみた図】

 

【治郎丸ほうれんそう、上からみた図】

 

わかりますか?両者の違い。
交配種の「オーライ」は、量も多く、形も均一できれいに育っていますね。
それに対し伝統野菜の「治郎丸ほうれんそう」は、大きい葉もあれば、小さい葉もあり、
形もバラバラです。実際にスーパーなどの量販店で売るとしたらどうでしょう?
形が均一で整っていて、なおかつたくさん取れた方が、収穫する農家さんも楽ですし、
買う私たちも、どうしても形のきれいな野菜を選びがちですよね。
「治郎丸ほうれんそう」やその他、伝統的なお野菜としてあげられているものは、
※在来種、固定種と呼ばれるものがほとんどで、栽培に手間がかかったり、
形が不ぞろいだったりで収穫が揃わないため「農業」には向かないものが多いのです。

 

※固定種、在来種とは…昔からその土地に根ざした野菜の種のこと。
長い年月をかけて、その土地の風土の中で、永年伝承されてきた栽培方法で、
農家さんたちが育ててきた種のこと。⇒詳しくはこちらで是非!ご確認ください。

 

技術が発達して交配種(F1種)が生まれるまでは、みんなただの「種」だったのですが、
区別をするため最近ではいろいろな名前で分けらるようになったようで、
私のような素人には余計わかりずらくなってしまっております…泣。
「種」の種類や、その違いについてもっと詳しく知りたい!という勉強熱心な方は、
以下のサイトにとっても詳しく載っているので、ご覧になってみてください。

野口種苗研究所 「種の話あれこれ」
どんな種子を守ろう?
 「固定種、在来種、F1、オーガニックなど種子の種類について」

 

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上記でご説明したように世間で「伝統野菜」と呼ばれているものは、
とっても手間がかかるものが多いのですね。
それでも数少ない農家さんが手間を惜しんでも守っているのは、
その野菜が他と比べて「おいしい」ものであったり、
その野菜自体がその地域で古くから育てられ、親しんで食べてきた懐かしい味であり、
『伝統野菜を育てて守ること=その地域の「文化」を守ること』

でもあるからなのですね。そんな野菜や食材ってとっても貴重なものだと思いませんか?

 

次回からもそんな素敵な伝統野菜の畑をどんどん紹介していきます!

 

 

 

 

尾張大丸かぶ&天王寺かぶ。

本日も引き続き愛知県農業総合試験場の伝統野菜の畑を紹介します!
前回はあいちの伝統野菜のねぎ畑を紹介しました。今回は「かぶ」畑です。

 

【尾張大丸かぶ畑】

 

こちらは愛知県の尾張大丸かぶの畑です。
山下さん、どうやら抜いて見せてくれるようです♪(嬉)
2種類のかぶを抜いて見せてくださいました!

 

【尾張大丸かぶと天王寺かぶ】

 

(左)尾張大丸かぶ (右)天王寺かぶ です。
2つとも同じような白かぶに見えますね…。

 

【尾張大丸かぶと天王寺かぶ、アップ】

 

近くによってみました。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
左の尾張大丸かぶは表面がちょっとだけザラザラ(というよりボコボコ?)で、
それに対し、右の天皇寺かぶは比較的つるっとしていました。

 

尾張大丸かぶは、愛知県生まれ。
天王寺かぶは、大阪生まれです。
それではそれぞれの「かぶ」の由来などをご紹介してゆきます。

 

★尾張大かぶ★
尾張大かぶは、栽培が確認されていないため、

あいちの伝統野菜にも認定されておらず、情報があまり得られませんでした…。

したがって以下の情報は、全国の伝統野菜情報が、事細かにまとめられている

「地方野菜大全」というとっても素敵な本からの抜粋です。

江戸時代、尾張甚目寺村(おわりじもくじむら)の渡辺長兵衛というお方が、
昔からあった種を自分で改良して、「尾張白かぶら」を育てました。
この品種が、栽培された地域によって甚目寺かぶ、大冶かぶ、萱津かぶと呼ばれ、
特産物となったため、各地で種を販売することが多くなり、その際に「尾張かぶ」
または「尾張大かぶ」として販売され、名声を得ました。
収穫時期によって「中かぶ」「大かぶ」に分類して販売されていたそうです。
現在市場にはほとんど出ておらず、家庭菜園などで栽培されています。

 

★天王寺かぶ★
こちらは大阪市天王寺付近が発祥の、なにわの伝統野菜です。
中型かぶの代表品種で、有名なので知っている方も多いのではないでしょうか。
江戸時代から明治時代末期にかけて関西を中心に西日本に広く栽培され、
江戸中期の俳人、与謝蕪村が「名物や蕪(かぶら)の中の天王寺」という俳句まで
残しております。そしてこの天王寺かぶ、実は「野沢菜」のルーツでもあります!
1756年(宝歴6年)当時、長野県野沢村に住んでいた住職が、この「天王寺蕪」を
たいそう気に入って、種を持ち帰って育てたところ、地質や気候の違いのため、
葉っぱだけが大きく育ってしまったそう。それが現在の「野沢菜」となったのですねー。

 

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調べてみるととっても奥が深い伝統野菜!おもしろいですね。
さて、今回は「かぶ」畑のご紹介をさせて頂きました。
次回はどんな伝統野菜が登場するのでしょうか…★
「伝統野菜の畑」紹介、まだまだ続きます!

 

 

 

 

越津ねぎ&法性寺ねぎ。

前回に引き続き、「愛知県農業総合試験場」への訪問の模様です。
担当の山下さんに、全国の伝統野菜を試験的に栽培しているという、
夢のようなスポット、「全国の伝統野菜畑」に案内してもらいました!

 

【全国の伝統野菜畑】

 

立派な畑です!青々と茂る伝統野菜たち…★ 
伝統野菜の中でも、ねぎ、かぶ、大根、白菜などを栽培しているようです。
ではさっそく「ねぎ」ゾーンからご紹介していこうと思います。

 

【越津ねぎ】

 

こちらはねぎゾーン、愛知県の「越津ねぎ」です。
あいちの伝統野菜にも認定されており、量販店でも一般的に販売されているので、

知っている方も多いのではないでしょうか。

伝統野菜の中でも少しメジャーな野菜です。

 

初めて知りましたが、実はこの「越津ねぎ」、
葉ネギの代表格、九条ネギ(長い緑の葉の部分がおいしい)と、
白ネギの代表格、千住ネギ(長く白い根の部分がおいしい)の中間種で、
緑の葉の部分も白い根の部分もおいしく食べることができるという、
とっても良い所取りなネギなのです!
鍋料理等の加熱調理にも使用し、また刻んで薬味にもできます。
しかし軟らかいネギなので長距離運搬に向かず、
他県でお目にかかることはなかなか難しいようです。
山下さんのお話でも、やはり越津ネギは一般の方にも人気が高いそう。
メジャーになる野菜にはやはりそれなりの理由があるのですね…。

 

【法性寺ねぎ】

 

こちらは「法性寺ねぎ」(ほっしょうじねぎ)といいます。
あいちの伝統野菜に認定済みのお野菜で、岡崎市法性寺町を中心に栽培されています。
法性寺ねぎはウィルス性の病気に弱いので栽培が難しいそうです。
形状の特徴としては一般のねぎよりも丈が短く、味は甘みがあり濃くて柔らかく、
法性寺ねぎは京都の九条ネギに似ていて、葉の部分がおいしいねぎです。

 

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上記の他にも、
ねぎゾーンには群馬県下仁田町の特産、下仁田ねぎなどもありました!
ねぎひとつとってみても、ねぎ自体の形状などの特徴はもちろん、栽培方法も、
それぞれにあった育て方があり、土の寄せ方などが全然ちがうものですね…。
やっぱり実際に畑に来て、見たり触ったりすると、本当に勉強になりますね。

 

さて、ねぎゾーンの紹介が終わったところで、
次回は「かぶ」ゾーンのご紹介をしていきたいと思います!
何か長くなりそうな予感がしますが…笑。
次回からぞくぞくと伝統野菜の紹介をしてゆきますので、
是非ぜひチェックしてみてくださいね★

 

 

 

 

 

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